Aug 1, 2015

Porgy and Bess

みなさんこんにちは、Blue Spicaスタッフです^^

前回のブログで、2015Showのオープニングを飾る「Rhapsody in blue」について触れていきました。今回は、2〜4曲目である「Porgy and Bess」について書いていこうと思います。

「Porgy and Bess」

これは、ガーシュウィンが死の二年前に完成させたオペラ作品であり、ミュージカルの先駆けの存在とも言われています。
この作品は、一人の警官役の白人を除いてすべて黒人のみで歌われています。その音楽は全体的に黒人の雰囲気が漂い、セリフもほとんど黒人特有のスラングが用いられています。ガーシュウィンはこの作品を「黒人以外で演じてはならない。」といったほどこだわりの強い作品であると考えられています。


今年のShowでは、この作品のなかから

「Oh, I Can't Sit Down」「Bess, You Is My Woman」「Epilogue」

の三曲を演奏します。
それでは、「Porgy and Bess」の内容について触れていきます。


これは、第一次世界大戦後、戦争で疲弊したヨーロッパ諸国を尻目に大規模な工業化が進んでいた1920年代のアメリカでのお話です。そんな工業化が進む都市部とは無縁なアメリカ南部の海に面する黒人の居住区、キャットフィッシュ・ロウ。

主な登場人物は、タイトルにもなっている足の不自由な乞食のポーギー、腕っ節の強い乱暴者クラウン、クラウンの娼婦であったベス、プレイボーイで麻薬密売人のスポーティン・ライフです。

ベスに密かに想いを寄せるポーギー。

ある日クラウンは殺人を犯し、ベスをおいて逃亡してしまいます。ポーギーは、行くあてもなく途方にくれたベスを自分の家に匿い、その間に二人は恋仲へと発展します。その頃、スポーティン・ライフもその性分からベスを自分のものにしたいと考えていたのです。

クラウン事件の熱りも冷めた頃、キャットフィッシュ・ロウの住人がピクニックへ行くこととなりますが、ポーギーは足が不自由なため参加することができません。「一人では行きたくない。」と渋るベスに対して、ポーギーは行くことを勧めます。このときに歌われる二重唱が「Bess, You Is My Woman」です。


ピクニック途上でなまず長屋住人と孤児バンドが歌う曲が、「Oh, I Can't Sit Down」
そしてそのピクニックでベスは逃亡していたクラウンと再会します。

キャットフィッシュ・ロウを嵐が襲った夜、ポーギーとクラウンがベスをめぐって対決か?!と思われたとき、キャットフィッシュ・ロウの漁師であるジェイクの船が半壊状態で浅瀬に漂流します。しかもジェイクが乗っていない?!ジェイクの妻のクララとクラウンはジェイクを探しに海へと飛び込みますが、足の不自由なポーギーは助けに行くことはできませんでした。

その後、水死してしまったクララと行方不明となったクラウン。ベスが、ジェイクとクララの子を抱きながら寂しげに歌う曲があの有名な「Summer Time」です。(今回は演奏しませんが^^;)

そうしてジェイク・クララ・クラウンの葬儀が行われようとしている頃、実はクラウンが生きていることにポーギーとスポーティン・ライフが気づきます。今度こそベスを取り戻そうとするクラウンを、ポーギーは殺してしまうのです。「今度こそベスは俺のものだ!」と喜んだのもつかの間、警察の捜査の手がポーギーにも及び、連行されてしまいます。

クラウンが死にポーギーが連行され、途方にくれるベスにスポーティン・ライフは「ポーギーはもう戻ってこない」という嘘をつき、麻薬でたぶらかしニューヨークに連れて行ってしまいます。

証拠不十分で釈放されたポーギーは、ベスがスポーティン・ライフとともにニューヨークに行ってしまったことを聞き悲しみにくれます。
しかしポーギーは諦めませんでした。ベスを捜しにニューヨークに行くことを決意します。

そうしてポーギーが旅立つシーンでこのオペラは終わります。




当時の評価は二分され、他のガーシュウィン作品に比べて資産価値もかなり低かったこの「Porgy and Bess」ですが、のちに映画化され曲もジャズ風にアレンジするなど、現代まで広く愛されています。